Aさん友だちが毎回、同じ愚痴ばかりで。聞いている私のほうが疲れてしまいます。



それは疲れるよね。愚痴を聞くことを、頑張りすぎなくて大丈夫。



でも、聞いてあげないと冷たい気がして。



聴いたあとの一言と、線引きの方法を知っておくと、ぐっと楽になるよ。順番に伝えていくね。
愚痴ばかり言う人には、一通り聴いたあとに「で、あなたはどうしたいですか?」と、矢印を相手自身に向ける質問をするのがおすすめです。それでも愚痴が続くなら、その人のために自分の時間を使わないという線引きも選べます。
愚痴ばかり言う人にはどんな心理がある?
一般には、次のような心理があるといわれています。
・自分を正当化したい。うまくいかない理由を、周りや環境のせいにしたい
・承認欲求が強く、大変さを話すことで共感や評価を得たい
・寂しさがあり、話を聴いてもらうこと自体が目的になっている
・人付き合いが苦手で、愚痴が唯一のコミュニケーションになっている
どれも、その人なりの理由があっての行動ですね。ただ、理由があることと、毎回それに付き合い続けることは別の話になります。
愚痴ばかり言う人と一緒にいると、どんな影響が出る?


愚痴を聞き続けると、ネガティブな空気が移りやすくなります。気づかないうちに自分も疲れ、ストレスが溜まっていくこともあるでしょう。
職場なら、チーム全体の雰囲気や士気にも関わります。聞く側が「自分が我慢すればいい」と抱え込むほど、負担は重くなるんです。
愚痴ばかり言う人は、なぜ「余白」があるように見えるの?
僕は、愚痴ばかり言う人を見ていて、こう思っています。愚痴ばかり言う人は、時間と意識に余白があって、その向き先が人のほうにばかり向いている、と。正直に言うと、暇なんだな、と見ています。
そもそも、忙しかったら人の不満を言っている時間なんてありません。自分のことに集中していたら、人のことなんて気づきもしないですよね。目の前のことに向き合っている人ほど、愚痴が減っていきます。
愚痴を言われたとき、最初はどう聴けばいい?
最初は、否定せずに一通り聴きます。途中で「それは違うよ」と遮ると、相手はかえって話を続けたくなるからです。
相づちを打ちながら、相手が言いたいことを出し切るまで待ちましょう。ここまでは、多くの人が実践している対応と同じです。
聴いたあとは、何と返せばいい?


僕が愚痴ばかり言う人と話すことになったら、一通り聴いたあとに、こう聞きます。「で?あなたはどうしたいんですか?」
ポイントは、矢印を自分のことに向けること。愚痴は、矢印が外(人や環境)に向いていますよね。この質問で、矢印を相手自身に戻すんです。
責める口調ではなく、純粋な質問として聞くのがコツです。「どうしたいか」を聞かれると、人は自分のことを考えざるを得なくなります。


愚痴と相談は、どう見分ければいい?
相談には、「どうすればいいか」「自分はどうしたいか」という前向きな問いが含まれています。愚痴は、状況や人への不満を話すこと自体が目的になっている状態です。
聴いている途中で、「これは相談なのかな、愚痴なのかな」と迷ったら、先ほどの質問が見分ける道具になります。相談なら、自分の言葉で「こうしたい」が返ってきます。愚痴なら、また状況の説明に戻っていくでしょう。
質問したあと、相手が自分に向き合ったらどうする?
そこから自分のことに向き合うのであれば、ぜひ付き合ってあげてください。愚痴ではなく、これからの話になっているからです。
「どうしたいか」が少し言葉になってきたら、次の一歩を一緒に考える時間は、お互いにとって意味のあるものになります。
それでも愚痴を続ける人には、どう接すればいい?
まだそれでも愚痴を続けるなら、その人のために自分の時間を使うのは、なしにします。
それは、その人がまだ「そのままでいたい人」だからなんです。変わりたくないわけではなく、今は変わる準備ができていないだけかもしれません。でも、それは本人が決めること。
冷たいと感じるかもしれません。ただ、相手の人生を代わりに動かすことは、誰にもできないんですよね。自分の時間を守ることは、相手を見捨てることとは違います。


職場や家族など、距離を取りにくい相手にはどうする?
完全に離れられない相手なら、聞く時間や回数に自分なりの上限を決めておく方法があります。「今日はここまで」と区切って、話題を相手自身のことに戻す質問を挟むだけでも、負担は軽くなるでしょう。
職場では、愚痴の聞き役をひとりで引き受けないことも大切。つらさが続くときは、上司や信頼できる人に相談してください。
自分が愚痴を言いそうになったときは?
同じ質問を、自分にも向けてみてください。「で、自分はどうしたいんだろう?」と。愚痴が出るときは、矢印が外に向いているサインです。矢印を自分に戻すだけで、気持ちの整理がつきやすくなります。
よくある質問
Q. 愚痴を聞いてあげるのは優しさですか?
A. 一度や二度、気持ちを受け止めるのは優しさです。ただ、毎回同じ内容が続くなら、聴き続けることが相手の「そのままでいる」を助けてしまう場合もあります。聴いたあとに、相手自身に矢印を向ける質問をしてみてください。
Q. 「で?あなたはどうしたいんですか?」は、きつく聞こえませんか?
A. 言い方によってはきつく聞こえます。責めるのではなく、相手が本当はどうしたいのかを知りたい、という純粋な質問として、やわらかいトーンで聞くのがコツです。
例えば、「話してくれてありがとう。ところで、あなたはどうしたいですか?」とかどうでしょう?
Q. 職場や家族など、距離を取りにくい相手の場合は?
A. 聞く時間や回数に自分なりの上限を決め、「今日はここまで」と区切る方法があります。話題を相手自身のことに戻す質問を挟むだけでも、負担は軽くなります。
Q. 愚痴を言うこと自体は悪いことですか?
A. 悪いことではありません。気持ちを吐き出して楽になる場面もあります。問題になるのは、愚痴が習慣になって、自分のこれからを考える時間がなくなってしまうことです。
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