ミカ大きな決断をする時、いつも不安で押しつぶされそうになります。胆力がある人って、そもそも不安を感じないんでしょうか?



いえ、不安はあって当然なんよ。胆力というのは、不安が消える力ではなく、不安を抱えたまま踏みとどまる力のことなんですよね。僕自身、何度も痛い目にあいながらそれを実感してきました。



胆力って、生まれつきの性格なんじゃないですか? 鍛えられるものなんでしょうか。



生まれつきだけで決まるものではなく、鍛えられると僕は思うな。この記事では、僕自身の経験も交えて育て方をお伝えします。
胆力とは、物事にあたって恐れたり尻込みしたりしない精神力のことです。ただし、これは「不安を感じない」という意味ではありません。不安があっても、決めたことをやり遂げる力、それが胆力の正体です。
ここでは、胆力のある人に共通する特徴と、僕自身の実体験を交えて、今日から鍛えられる胆力の育て方をお伝えします。
胆力とはそもそもどういう意味ですか?
胆力とは、物事に動じない精神力、逆境でも踏みとどまる気力のことです。「度胸」と近い言葉として使われますが、度胸が一瞬の勇気を指すのに対し、胆力は長く続く状況に耐え、やり遂げる力というニュアンスが強い言葉です。
胆力がある人は、不安や恐れを感じないわけではありません。感じた上で、それでも動く、それでも続ける。ここを取り違えると、「自分には胆力がない」と誤解してしまいます。
なぜ今、胆力が必要だと言われているのですか?


正解が1つに決まっている時代なら、正解を探して真似れば済みました。ですが今は、状況が目まぐるしく変わり、誰かの正解がそのまま自分の正解にならない時代です。
情報はいくらでも手に入るのに、最後に決めるのは自分でしかありません。だからこそ、情報が全部揃うのを待つのではなく、揃わないままでも自分の感性と経験で決めて動く力が、これまで以上に必要とされています。これは経営者や起業家に限った話ではなく、日々の小さな選択の積み重ねにも当てはまります。
胆力がある人に共通する特徴は?
僕がこれまで1万人近い方のセッションをしてきた中で、胆力があるなと感じる人には、共通する特徴がありました。
どんな状況でも一度立ち止まって俯瞰できる
動揺する出来事が起きても、感情のまま反応するのではなく、一度引いて全体を見る。俯瞰する視点があると、目の前の出来事に飲み込まれにくくなります。感情が動いた直後に判断せず、一呼吸おいてから動く。これだけでも、反応の質が大きく変わります。
失敗を「終わり」ではなく「情報」として扱う
胆力がある人ほど、失敗を恐れていないわけではありません。失敗した時に、それを人格の否定として受け取らず、「次に使える情報」として扱う癖がついています。「自分がダメだった」ではなく「このやり方がダメだった」と切り分けられると、次の一歩が格段に踏み出しやすくなります。
やめない理由を、自分の中に持っている
一時的な感情の波ではなく、「なぜ続けているのか」という理由を自分の中に持っていると、逆境の中でも踏みとどまりやすくなります。ここが一番、次の章でお話ししたい部分です。
自分の弱さを、隠さず知っている
意外に思われるかもしれませんが、胆力がある人ほど「自分の弱いところ」を把握しています。弱さを隠そうとエネルギーを使う代わりに、弱さを前提にした準備や工夫ができるので、結果的にぶれにくくなるんですね。


胆力が試された、僕自身の経験
僕自身、胆力が本当に試された出来事がありました。副業時代、何度も失敗を重ねた末に、自分オリジナルのファッションブランドを立ち上げ、インターネットで販売する事業に懸けたことがあります。
とにかくやれることは全部やりました。失敗すれば終わりだと思っていたからです。その結果、カテゴリー別で年間1位になるほどブランドが成長し、海外の工場から商談が来るまでになりました。ようやく報われた、そう実感し始めた矢先でした。
僕の商品は、当時副業を始めたばかりの人たちにコピーされ、販売されてしまったんです。積み上げてきたものが崩れ、悔しくて涙も出ませんでした。しかも、コピーした側も、雇っていたスタッフも、それぞれ生活のために必死だった人たちだと知った時、単純な怒りだけでは済まない複雑さも感じました。
この時、僕の中にあったのは「もう辞めよう」という選択肢と、「それでも続ける」という選択肢でした。安定していたはずの看護師という仕事のほうが、社会的な信用も高かったと思います。それでも僕が辞めるという選択肢を取らなかったのは、諦めなければどうにでもなる、自分が覚悟を決めたら必ずやり遂げられる、と自分の中で決めていたからです。
これが、胆力の正体だと僕は思っています。不安や悔しさが消えたから続けられたのではなく、不安や悔しさを抱えたまま、それでも続けると決めていたから続けられたんです。
胆力が育つと、日常はどう変わりますか?


胆力が育つと、まず「決めるまでの時間」が短くなります。迷いながらも動けるようになるので、行動と行動の間の空白が減っていきます。
それから、他人の評価に振り回される時間が減ります。失敗や批判を過度に恐れなくなる分、自分の判断に意識を向けられるようになるからです。
そしてもう1つ、逆境が来ても「終わり」だと決めつけなくなります。困った出来事が起きても、「これも通過点かもしれない」と捉え直す余白が生まれるからです。
胆力は生まれつきの資質ですか?
いいえ、胆力は後天的に鍛えられるものです。もともと物おじしない性格の人がいるのは事実ですが、それと胆力は別の話。胆力は、小さな決断とやり遂げる経験の積み重ねでできていきます。
大きな挑戦でいきなり胆力を試す必要はありません。日常の小さな場面で、「不安だけど、決めたからやる」を積み重ねることが、そのまま胆力のトレーニングになります。
今日からできる胆力の鍛え方は?
小さな決断の場数を増やす
何を食べるか、何を優先するか、日常の小さな選択で「決めるまでの時間」を短くする練習をします。小さな決断に慣れると、大きな決断でも迷う時間が減っていきます。
「不安があっても動く」を1つだけ実行する
不安が消えるのを待つのをやめて、不安があるまま1つだけ行動してみます。行動した後に不安が消えなくても、それは失敗ではありません。行動できたこと自体が積み重ねになります。


なぜ続けているのかを、言葉にしておく
逆境が来る前に、「自分はなぜこれをやっているのか」を言葉にしておくと、いざという時にその言葉が支えになります。感情が揺れた時ほど、この言葉に立ち返ってください。
一人で抱えず、話せる相手を持つ
胆力があるからといって、一人で全部抱え込む必要はありません。むしろ、話せる相手がいることで、踏みとどまりやすくなります。僕自身、コーチングの現場でその役割を担うことが多くあります。
小さな成功体験を、自分の中に積み上げておく
「あの時、不安の中でもやり遂げられた」という記憶が1つでもあると、次の逆境の時にその記憶が支えになります。大きな成功でなくていいんです。小さな「やり遂げた」の記録を、自分の中に積んでおいてください。
もし、今まさに大きな決断の前で立ち止まっていて、自分の中の「やめない理由」がまだ言葉になっていないなら、無料の天職診断セッションで一緒に整理することもできます。


胆力についてよくある質問
Q. 胆力がない自分は、変われますか?
A. 変われます。胆力は生まれつきの性格ではなく、小さな決断とやり遂げる経験の積み重ねで育っていくもの。今日からで大丈夫です。
Q. 胆力と度胸は同じ意味ですか?
A. 近い言葉ですが、度胸が一瞬の勇気を指すのに対し、胆力はその状態を長く保ち、逆境でもやり遂げる力というニュアンスが強い言葉です。
Q. 胆力がある人は、不安を感じないのですか?
A. いいえ、感じます。胆力があるかどうかは、不安の有無ではなく、不安を抱えたまま動けるかどうかで決まります。
Q. 胆力を鍛えるのに、大きな挑戦は必要ですか?
A. 必要ありません。日常の小さな決断を積み重ねることが、そのまま胆力のトレーニングになります。
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