今回は、心理学検定の全てを網羅します。
心理学検定を受けたい、どんな勉強したらいいのかな?心理学検定受けたら後々役に立つのかな?そんな疑問や悩みを持っているあなたにピッタリな内容です。
この記事を最後まで見れば、あなたが検定を受けるべきかどうかわかってくると思いますし、実際に検定を受けていない僕の視点からするとどう感じるのかも書いていきます。
僕自身が元看護師、コーチングやカウセリングを統合したビジネスモデルを事業の一つにありますので、それなりに僕が書く意味はあるのかなと思います。
最初に書いておきますが、心理学検定そのものに僕が肯定も否定もないです。
必要な人、好きな人には、素晴らしいものだとも思うからです。
心理学検定とはそもそも何?
心理学検定は、誰でも受けることができる、一般社団法人日本心理学諸学会連合が2008年から行っている検定試験のことなんですね。
学歴・年齢など関係なくどなたでも受検できるので、年々受験者が増加しています。中学生から高校生も受験していますよ。
この検定の意義は、大学卒業レベルの心理学の基礎知識・能力を認定しますよ!という部分です。
心理学全般について広く学び、基本的な心理学の知識・能力を身に付けていくんですね。
心理学検定に合格したらどう役立つの?
心理学検定に合格したらどう役立つのか?
ここを理解せずに試験を受けると、後で後悔する可能性がありますので、理解しておきたい所ですね。
実際僕自身がコーチングとカウンセリングを併用するセッションをやっていますし、カウンセラーの仲間もたくさん知っています。
大学で心理学部に在籍していた知人もいるので、リアルな話をしていきますね。
心理学を学んでいた友人の話をまとめると
結論から言うと、
あなたが心理学検定に合格したことで、どう役立つのかというと・・・
答えは・・・あなた次第なんです。
『え?全然回答になってない!』そう感じるかもしれません。
なのでもう少し詳しく書いていきますね。
まずはじめに、
あなたがもし心理学検定の合格を仕事に役立てたい!と思っているならそれはほぼ意味がありません。
と言うのも、心理学検定の合格を履歴書に載せても企業からしたら「へぇー」ぐらいだからです。
それはなぜかというと、企業がよくわからないから。
決して心理学検定が意味がないということではなく、価値を理解できないからです。
ただ、あなたが心理学検定の合格によって、人間関係の構築やコミュニケーションスキルがとても高いなら面接で『だから、そんなに目を引く話し方ができるんだね!』とすぐに理解されるでしょう。
これは、あくまで一般企業に就職した場合の話です。
逆に、
心理学を活かして仕事をするなら、心理学初の国家資格である公認心理士や国家資格が生まれる前からあった臨床心理士の資格を目指すといいと思います。
さらに、僕らみたいに独立起業する場合や、復業として心理学を活用するなら特に資格は必要ないです。
資格以上の、より深い学びと実践をしてきているからです。
本で得た知識を人にすぐに活用できないように、学習することと使いこなすことはまた違う捉え方が必要なんですね。
心理学検定を学ぶ別の意義
学習の意義という視点で見ると、心理学検定では統計学も学ぶと思います。
集団心理など分析を行なっていくことは、学習しないと理解ができませんし、本当の意味で活用ができません。
心理学がさらに発展していくためにも、統計学はとても重要なので学び理解できることはとても素晴らしいことです。
そういえば、あのひろゆきさんも心理学の意義について動画で話してましたね。
切り抜きしかありませんでした。統計以外のところの話は、大卒の意義など話していますが、ここについては僕は自由だと思いますので、自由に解釈してください。
心理学を大学などでさらに追求したい人は?
次に、あなたが
『大学院などで心理学をさらに深めていきたい!本当に心理学が大好きなんです!』
と言うことであれば、検定を受ける、合格を目指すことに意義があると思います。
なぜなら好きでやってることは、集中力も行動力もずば抜けてできるからです。
最後に、これは全てのことに言えるのですが、人は何かに興味を持ち、そこに没頭することでたくさんの経験を得ることができます。
なので、あなたが勉強したいと思ったことを集中して勉強することには、絶対に価値がありますし、将来の自信にもなります。
例えば、合格をするために勉強しますが
・どう勉強すると一番効率がいいのか
・どんな環境で勉強すると一番集中できるのか
・何時から何時が一番頭が働くのか
・どれくらい食べると集中できなくなるか
などなど、合格発表後も、これから先何かを勉強する時や試験に臨む時に活用することができますね。
これは合格してもしなくても、時間をかけて取り組めたと言うことが大切なことなんですね。
心理学検定ってどんなもの
ここからは心理学検定がどんなものなのか書いていきますね。
心理学検定は3段階
心理学検定は、2級、1級、特1級の3段階に分けられています。
ちょっと特殊なのですが、受検する級は違っても出題内容や問題の難易度は同じなんです。
受検する科目を選択し、その合格数に応じて認定級が決まるんですよ。
試験の方法は?
心理学の10科目(A領域5、B領域5)について行われます。
試験の10科目とは
【A領域】
❶原理・研究法・歴史
❷学習・認知・知覚
❸発達・教育
❹社会・感情・性格
❺臨床・障害
【B領域】
❶神経・生理
❷統計・測定・評価
❸産業・組織
❹健康・福祉
❺犯罪・非行
5年間で全10科目のうち、何科目合格できたかの累積で級を認定する仕組みになっています。
つまり、5年間の累積で級を認定すると言うことですね。
特1級 | 1級 | 2級 |
A領域の5科目 B領域の5科目 10科目すべてに合格 | A領域の4科目を含む 合計6科目に合格 | A領域の2科目を含む 合計3科目に合格 |
1級と2級は、条件を満たした時点で級が自動認定される仕組みです。
特1級は、全科目の合格後に別途申請が必要なのでご注意ください。
各科目の合格基準は約6割の正答が目安になってます。
心理学検定ぶっちゃけ必要?
心理学検定が役立つのかどうかの部分でも書いてきましたが、ぶっちゃけ心理学検定って必要だとあなたは思いますか?
ここまで読んできたあなたなら、もうわかっていると思います。
役立つのかどうか、必要なのかどうか、それはあなた次第と言うことです。
こんな話でまとめると、『結局どっちやねん!』って怒れそうですが本当なんです。
あなたが心理学検定をとりたい!!!のであれば、挑戦する意味があります。
だけど、この検定取ってないと心理の仕事はできないのか?と言われれば出来ます!
公認心理士や臨床心理士を目指すってこと?と言われると、それもあり!
だけど、その資格すら必要なく独立起業して活躍してる人もいるし、企業専属のカウンセラーになってる人もいます。
検定という頭で学ぶことと、実際に心理学を活用していくことはイコールではないということです。
検定の勉強をしたことが、日常生活で応用できてますか?ということです。
そして、勉強したことを通して、人のカウンセリングや購買心理を活用した販売などに活かせそうですか?ということになります。
だって、心理学という学問が作られた理由は、人を深く知り、世の中を良くしていこうという学問だからです。
あなたの心理学検定を受ける目的はなんですか?
それが明確なら答えは決めれますよね。
心理学検定って受かりやすい?
心理学検定受けてみたいとは思うけど・・・実際受かりやすいの??って部分も気になりますよね。
僕なりに調査してみましたが、心理学検定の合格率は〜
実施年 | 合格率 |
2021年 | 48.7% |
2020年 | 36.3% |
2019年 | 35.3% |
2018年 | 36.6% |
合格率が50%以下という、中々ハードルが高い世界なんですね。
結論、受かりにくいのかどうかというと、そう簡単じゃないということですね!
心理学検定受けるならどんな勉強するべき?
色々外注さんを雇ったり、仲間に聞いてみましたが、検定を受けるならやっぱりこれです。
それは、ほんと当たり前かもしれないんですが、公式問題集、一問一答問題集です。
やはり、心理学検定を支えている団体さんの作ったものがまずは良いでしょう。
まとめ
ここまで心理学検定について話してきました。最後にまとめをして理解度を確認しておきましょう。
・心理学検定は、誰でも受けることができる(学生もOK)
・一般社団法人日本心理学諸学会連合が2008年から行っている検定試験のこと
・心理学検定に合格することの意義は、公認心理士や臨床心理士、大学院で心理学を研究するなど、心理学を学問として学び仕事にしていきたい人が基礎を理解する上では役立つ
・心理学検定は、2級、1級、特1級の3段階に分けられている
・A領域(❶原理・研究法・歴史❷学習・認知・知覚❸発達・教育❹社会・感情・性格❺臨床・障害)
・B領域(❶神経・生理❷統計・測定・評価❸産業・組織❹健康・福祉❺犯罪・非行)
・級の区分は、全10科目のうち何科目合格できたかという累積で級を認定する仕組みになっている
・2級はA領域の2科目を含む3科目に合格が必要
・1級はA領域の4科目含む6科目に合格が必要
・特1級はA領域の5科目・B領域の5科目の10科目全てに合格が必要
・心理学認定の合格率は30-40%台
心理学検定のことがよくわかりましたね。
受験を検討している人は、受かった後どうなりたい?って自分に質問してみてくださいね。
その答えによって本気で受けたいのか?受けた方がいいと思っていただけなのか?考えてみてください。
では、最後までありがとうございました。